Uber(読み)うーばー(英語表記)Uber

知恵蔵 「Uber」の解説

Uber

スマートフォン経由で、ハイヤーのような運転手付の高級車を呼ぶことができるシステム。同システムを運営する会社や、利用する車及び利用するためのスマートフォンアプリの名称を指すこともある。「Uber」は、2010年に米国サンフランシスコでスタートし、14年9月現在、英国フランスオーストラリアシンガポール、中国、日本など45カ国、100以上の都市で利用できる。14年3月3日にはUber社が日本市場へ参入したため、14年9月現在、東京都心での利用が可能となっている。
Uber利用者は、スマートフォンに専用アプリをダウンロード、インストールし、初回に、名前、メールアドレス、クレジットカード番号などの情報を登録する必要がある。専用アプリを起動すると、画面上に地図が表示され、利用者は、地図上の乗車したい場所をタップしてピンを指す。すると、GPS機能によって、配車場所に一番近いUberの車の到着時間が表示される。利用者は、配車用の依頼ボタンをタップすることで実際に車を呼ぶことができる。画面には、配車場所に向かう車の種類ナンバー、運転手の情報が表示され、車のアイコンが、地図上でリアルタイムに移動する。目的地に到着すれば、事前に登録したクレジットカードでの決済が可能なため、降車もスムーズだ。また、降車後には、領収書をメールで受け取ることができる他、運転手の評価も行える。Uber東京の場合、基本料金が103円、1分当たり67円、1キロメートル当たり308円で、最低乗車料金は823円。
Uberの公式ページによれば、東京駅~渋谷駅で3600円程度となっており、同区間のタクシー料金は2700円~3300円程度(深夜料金を含む)であるため、タクシーよりは割高だが、高級車でスムーズに送迎してもらえるといった点が売りのようだ。

(横田一輝 ICTディレクター/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android