20世紀西洋人名事典 「V.ブイコフ」の解説
V. ブイコフ
Vasiliy Vladimirovich Bikov
1924 -
ソ連の小説家。
ベテプスク州(ビロルシア)生まれ。
第二次世界大戦に従軍。短編「人間の死」(1957年)、中編「鶴の叫び」(’60年)等、青春時代を前線で一兵士として過ごした戦争体験の意味を問う作品を発表し、作家としての地位を確立。代表作「死者に痛みはない」(’60年)ではスターリン批判を頂点とするソ連の戦後社会の動向を踏まえて、戦争体験を追求し、現体制への鋭い批判を行った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報