WindowsMobile(読み)うぃんどうずもばいる

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

Windows Mobile
うぃんどうずもばいる

マイクロソフト社の携帯情報端末OSオペレーティングシステム)およびハードウェア・プラットフォーム名称PDA、携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器向けに開発された。2003年までの呼称は「ポケットPC」。使用されるOSは、マイクロソフトが組み込み機器用に開発したWindows CEがベースとなっている。インターフェースは、スタートボタンやデスクトップアイコンなど、パソコン用Windowsと同じ感覚になるように設計された。操作は、基本的にスタイラスタッチペン)で画面をタッチ操作するが、物理的なキーボードが搭載された機種も多い。

 導入当初はモバイル通信や無線LAN(ラン)が一般的ではなく、Palm(パーム)やシャープザウルスなどのPDAとともに、通信を伴わない個人用情報端末向けとして人気を博した。その後、携帯電話の通信機能が向上し、PDA自体にも通信や通話のできる機能がつくようになり、それに対応する形で各種機能の改良がなされていった。その後は、アップルiPhone(アイフォーン)やグーグルのOSを搭載したAndroid(アンドロイド)端末など、新しいインターフェースをもつスマートフォンに押され、Windows Mobile 6.5を最後に販売を終了し、2012年にはサービスも終了した。なお、後継プラットフォームは2010年に発表されたWindows Phone(ウィンドウズフォン)。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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