知恵蔵 「X線回折法」の解説 X線回折法 X線回折を用いて、結晶内の原子配列を解析する方法。結晶内は原子・分子が対称性を持って周期的に並んだ格子構造をとり、波長の短いX線を当てると、方向により強度が異なる像が得られる(回折像)。これを解析すると、原子の配列や分子の形がわかる。原子核による散乱である中性子線回折は、水素原子の正確な位置決定に用いる。気体・液体からの回折像からは平均的な原子間距離が得られ、電子線回折も用いられる。 (市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報