パサルガダエ遺跡(読み)パサルガダエいせき(英語表記)Pasargadae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パサルガダエ遺跡」の意味・わかりやすい解説

パサルガダエ遺跡
パサルガダエいせき
Pasargadae

イラン南東部,ファールス州にあるアケメネス朝時代の遺跡パサルガダエは,キュロス2世によって前 559~550年にかけて創設されたアケメネス朝最初の首都。 1928年ドイツ人 E.ヘルツフェルト,1949~50年イラン人 A.サミによって発掘された。キュロス2世の三つの宮殿 (玄関,住居の宮殿,謁見の宮殿) は方形広間を中心に周囲を柱廊小室が取り囲むように設計され,石製の円柱煉瓦の壁,木の梁でつくられていた。方形の建物,石壇,二つの拝火壇,王墓も発掘された。キュロス2世の墓は石製の6段の基壇の上に切妻形の屋根をもつ石室を載せたもので,ジッグラトに類似した形態をしている。 2004年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android