カタバ風(読み)カタバカゼ(その他表記)katabatic wind

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最新 地学事典 「カタバ風」の解説

カタバふう
カタバ風

katabatic wind

山の斜面を吹き降りる風のことで,斜面下降風または滑降風とも。斜面を吹き上げるアナバ風(anabatic wind)と対で用いられる。斜面下降風には山を越えて吹き降りるフェーンやボラもあるが,カタバ風は静穏な夜に放射冷却で冷やされた空気が自らの重みで重力流として吹き降りる場合をいう。氷河や氷床の先端で発生する冷気流を示すことが多い。大規模なカタバ風としては,南極大陸の縁辺で吹く下降流が,積雪を巻き上げて放射冷却をさらに加速し,猛烈なブリザードとなる場合がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カタバ風」の意味・わかりやすい解説

カタバ風
カタバかぜ
katabatic wind

斜面を吹きおろす風の総称。斜面下降風または滑降風ともいう。温度が高いときはフェーン,温度が低いときはボラ,おろしと呼ばれる。通常は,地表面付近の冷えた空気が重力によって斜面を流れ落ちる場合の風をいう。南極大陸の氷の斜面を吹きおろす冷たい強風は有名。

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