クラーケン(英語表記)Kraken

改訂新版 世界大百科事典 「クラーケン」の意味・わかりやすい解説

クラーケン
Kraken

空想上の海の怪獣。司教ポントピダンE.Pontoppidanは《ノルウェー博物誌》(1755)で,背の周囲が1.5マイルもあり,海草に取り囲まれて小島の集りのように見える驚くほど大きな怪魚,と記している。伝説では天地創造の際に生まれ,この世の終りまで生き続ける2匹の怪魚と言われている。深海には怪物が出没するという中世船乗り伝承から起こり,タコの姿をとることも多いが,人間には無害で,ときには大漁をもたらす,温順な巨魚とも信じられている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「クラーケン」の解説

クラーケン

イギリスの作家チャイナ・ミエヴィルの長編SFファンタジー(2010)。原題《Kraken》。ローカス賞ファンタジイ長編部門受賞(2011)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android