ツノゲシ(読み)つのげし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツノゲシ」の意味・わかりやすい解説

ツノゲシ
つのげし / 角芥子
[学] Glaucium flavum Crantz

ケシ科(APG分類:ケシ科)の二年草で、ときとして多年草。ヨーロッパ原産で、観賞用として花壇に植えられる。茎は直立して分枝し、高さ60~90センチメートルとなる。葉は互生し、基部の葉は有柄で不規則に羽状に分裂し、上部の葉は無柄で茎を抱える。花は枝端に単生し、橙黄(とうこう)色または橙赤色で、中心が黄色、径6~9センチメートル、萼片(がくへん)は2枚、花弁は4枚、雄しべは多数ある。花期は6~8月。果実は角(つの)状で長い。栽培はやさしいが、直根性なので移植を嫌う。排水のよい、日の当たる肥えた土でよく育ち、秋または春に花壇に直接種子を播(ま)いて育てる。

[松岡清久 2020年2月17日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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