中薗英助
なかぞのえいすけ
(1920―2002)
推理作家。本名中園英樹(ひでき)。福岡県生まれ。中学卒業後、満州(中国東北)に渡り太平洋戦争後帰国。初め純文学作品を書いていたが1961年(昭和36)インドネシア賠償問題に絡むスパイ・スリラー『密書』を発表して好評を博し、以後国際スパイ小説の専門作家となる。日韓をめぐる謀略を扱った『密航定期便』(1963)などの作品のほか、スパイ小説論『闇(やみ)のカーニバル』(1980)で日本推理作家協会賞を受賞している。
[厚木 淳]
『『闇のカーニバル』(1980・時事通信社)』▽『『スパイの世界』(1992・岩波新書)』▽『『密書』(講談社文庫)』
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中薗英助 なかぞの-えいすけ
1920-2002 昭和後期-平成時代の小説家。
大正9年8月27日生まれ。第二次大戦中,中国で新聞記者となる。昭和36年「密書」が評判となり国際スパイ小説の分野で活躍,56年評論「闇のカーニバル」で日本推理作家協会賞。一方「夜よシンバルをうち鳴らせ」(42年)など中国体験を核とした小説をかき,平成5年「北京飯店旧館にて」で読売文学賞。7年「鳥居竜蔵伝」で大仏次郎賞。平成14年4月9日死去。81歳。福岡県出身。八女中学卒。本名は中園英樹。
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