佐郷屋留雄(読み)さごうや とめお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐郷屋留雄」の解説

佐郷屋留雄 さごうや-とめお

1908-1972 昭和時代国家主義者
明治41年12月1日清(しん)(中国)吉林省生まれ。満州岩田愛之助愛国社にはいる。昭和5年東京駅で浜口雄幸(おさち)首相狙撃,8年死刑判決を受けるが,9年恩赦で無期懲役になり,15年出獄。戦後,井上日召(にっしょう)らと護国団結成,のち団長。昭和47年4月14日死去。63歳。後名は嘉昭(よしあき)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の佐郷屋留雄の言及

【浜口雄幸】より

…日米妥協案に対する加藤寛治軍令部長らの強硬な反対を抑え,元老西園寺公望の支持と30年2月の総選挙でえた絶対多数の力を背景として,4月ロンドン海軍軍縮条約に調印,統帥権干犯を叫ぶ政友会や右翼の攻撃に屈せず,条約否認の構えをみせた枢密院にも断固たる態度で臨み,10月条約を批准させ,戦前政党政治の一頂点を築いた。しかし,これに不満をもった愛国社員佐郷屋留雄(さごやとめお)に11月14日東京駅で狙撃されて重傷を負い,31年4月総辞職,8月26日死去した。【江口 圭一】。…

※「佐郷屋留雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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