何だって(読み)ナンダッテ

デジタル大辞泉 「何だって」の意味・読み・例文・類語

なん‐だって【何だって】

[感]相手言葉をとがめたり、問い返したりするときに発する語。なんだと。「何だって、もう一度言ってみろ」
[連語]
《「なんだといって」の音変化》どういうわけで。どうして。なぜ。「何だって今まで黙っていたのだ」
《「なんであっても」の音変化》なんでも。どんなものでも。「何だってかまわない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何だって」の意味・読み・例文・類語

なん‐だって【何だって】

[1] 〘連語
① (「なんであっても」の変化したもの) どんなものでも。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「何迚(ナンダッテ)不自由がなく、第一気がつまらねで勤能(つとめいい)はさ」
② (「なんだといって」の変化したもの) どういうわけで。なぜ。なんだて。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五〇「何んだって彼奴にへえつくもうつくするのだよ」
[2] 〘感動〙 相手の発言をとがめたり問い返したりすることば。何をいうのか。「なんだって、もう一度いってみな」
※山の鍛冶屋(1926)〈宮嶋資夫〉一「なんだって、この蟇口を、長岡がお前にくれただと」

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