レーザー走査顕微鏡の一種で、結像方式を共焦点にした試料を三次元的に高解像度で再現できる顕微鏡。共焦点とは、試料の一部にレーザー光の焦点を結び、その焦点からのレーザー光による蛍光を光検出器前に設けたピンホールに再度、焦点を形成する結像方式である。試料からのレーザー光は途中のダイクロイックミラーで除去し、試料からの焦点以外の蛍光はピンホールで遮ることにより、高感度で高解像度の画像を取得できる。共焦点にすることにより、奥行方向の焦点深度を狭くして、奥行(試料の厚さ方向)にも走査して三次元の高解像度の画像をコンピュータにより合成することができる。厚い試料でもピントをあわせた画像を得られ、試料の部分的な走査画像をコンピュータ上で再構成して立体的な構造を把握できるため、細胞などの生体試料の観察のほか、集積回路や半導体の品質管理などに幅広く利用されている。
[山本将史 2022年2月18日]
レーザー光と2枚のピンホールフィルターを組み合わせた共焦点光学系により,焦点のあった面の画像のみを鮮明にとらえる顕微鏡.蛍光染色した試料の観察に威力を発揮する.焦点の合っていない面からの蛍光の大部分は,2枚目のピンホールフィルターで除去される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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