…このような習俗はインド,中国にもみられず,日本にしかない。彼岸の語はふつうサンスクリットpāramitā(波羅蜜多)の訳〈到彼岸〉の略とされ,仏教に由来する行事とするが,太陽信仰に関係があり,〈日の願〉から〈日願(ひがん)〉になったと推定する五来重の説もある。 春秋の2月,8月(陰暦)に7日間の仏事を行うことは,806年(大同1)を最初とし,平安時代初期には恒例となっていたことが《日本後紀》《延喜式》にみえるが,この仏事が彼岸会とよばれていたかどうかは不明である。…
…【横山 紘一】 仏教の経典は煩悩を詳細に分析するが,仏教は煩悩を滅尽することによって心の平静(寂静)を得,解脱(げだつ)と菩提と涅槃(ねはん)を獲得する宗教である。すなわち煩悩は迷(めい)であり惑(わく)であるので,この煩悩を断ち切ることが迷の〈此岸(しがん)〉より悟の〈彼岸(ひがん)〉に到る到彼岸(とうひがん)(波羅蜜多)である。その方法として六波羅蜜(ろくはらみつ)が説かれたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...