口角糜爛(読み)コウカクビラン(その他表記)angular stomatitis

デジタル大辞泉 「口角糜爛」の意味・読み・例文・類語

こうかく‐びらん【口角××爛】

口角がただれて、ひびわれ・かさぶたができる状態。からすのきゅう口角炎

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改訂新版 世界大百科事典 「口角糜爛」の意味・わかりやすい解説

口角糜爛 (こうかくびらん)
angular stomatitis

口角部の皮膚と粘膜が発赤して亀裂を生じ,出血したり,白くただれて潰瘍となった状態をいう。口角炎,口角亀裂,口角潰瘍あるいは〈カラスの灸〉などとも呼ばれ,小児や中年以後の婦人に多くみられる。口角部に両側同時に現れることが多く,まれに片側にのみ生ずることもある。通常,皮膚に常在する細菌の感染がおもな原因であるが,その背景には糖尿病,低色素性貧血,抗生物質や副腎皮質ホルモン剤の長期投与,ビタミンB2群欠乏,高熱性疾患,重症慢性疾患による衰弱などの全身的誘因,あるいは唾液の分泌過剰,口腔乾燥等の局所的誘因があると考えられる。誘因となっている疾患の治療を行い,局所には抗生物質の軟膏亜鉛華軟膏あるいはホウ酸ワセリンなどを塗布する。ビタミンB群複合剤と鉄剤の投与が有効なことが多い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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