口角(読み)コウカク

精選版 日本国語大辞典 「口角」の意味・読み・例文・類語

こう‐かく【口角】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 口の両わきの上下のくちびるが合う部分。くちわき。
    1. [初出の実例]「眉をしわめたり、口角を引きさげたり」(出典:あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉)
    2. [その他の文献]〔李商隠‐韓碑詩〕
  3. 話すこと。また、話しかた。
    1. [初出の実例]「何ぞ彼等が不自由なる境界を羨みて、其口角を摹することをせんや」(出典:淡窓詩話(19C中)下)

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普及版 字通 「口角」の読み・字形・画数・意味

【口角】こうかく

くちわき。唐・李商隠〔韓碑〕詩 の斯(しぶん)、後に示さずんば 曷(なん)ぞ三五三皇五帝)と相ひ攀(はんつい)せん 願はくは書すること本、誦することせん 口角に沫(あわ)をし、右手に胝(たこ)せん

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世界大百科事典(旧版)内の口角の言及

【口】より

…これによって,ヒト特有の言語に伴う微妙な発音が可能になっている。【田隅 本生】
【ヒトの口】
 上唇と下唇から成る入口の裂け目を口裂といい,両者が左右で合うところを口角という。口裂から中に入ると,上下の歯列の前には口腔前庭があり,歯列の奥には固有口腔があって,その上方は口蓋,下方は口腔底といい,がこれより突出している。…

※「口角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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