大型ハドロン衝突型加速器(読み)オオガタハドロンショウトツガタカソクキ(英語表記)Large Hadron Collider

デジタル大辞泉 の解説

おおがた‐ハドロンしょうとつがたかそくき〔おほがた‐〕【大型ハドロン衝突型加速器】

エル‐エッチ‐シー(LHC)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 の解説

大型ハドロン衝突型加速器

2008年9月に本格始動した欧州合同原子核研究機関(CERN)の世界最大級加速器。スイス・仏国境の環状トンネル(1周約27km)に超伝導磁石1000個余を並べて粒子を回す。陽子同士の衝突実験では、ビッグバンから1兆分の1秒後の14兆電子ボルト(eV)の高エネルギー宇宙を再現する。主な狙いはヒッグス粒子超対称粒子の発見。最近のブレーン宇宙の理論から、4次元時空を超える隠れた次元探しや微小ブラックホールの探究にも期待がかかるようになった。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報