大樹将軍(読み)タイジュショウグン

デジタル大辞泉 「大樹将軍」の意味・読み・例文・類語

たいじゅ‐しょうぐん〔‐シヤウグン〕【大樹将軍】

《「後漢書馮異ひょうい伝から。後漢の馮異という将軍は、諸将功績を誇るときも、一人大樹の下に引っ込んで功を誇らなかったという故事による》将軍、または征夷大将軍異称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大樹将軍」の意味・読み・例文・類語

たいじゅ‐しょうぐん ‥シャウグン【大樹将軍】

〘名〙 (中国の後漢の馮異(ふうい)という将軍は、諸将が軍功を論ずる時、必ずひとり大樹の下に退いて、功を誇ることがなかったので、大樹将軍とあだ名されたという故事から) 将軍または征夷大将軍の異称。大樹。大樹公。
書紀(720)天智八年一〇月「此の一言は、竊に往(むかし)の哲(さかしひと)善言に比へむ。大樹将軍の賞(たまもの)を辞(いな)ひしこと詎れか年を同じくして語(かた)る可けむ」 〔後漢書‐馮異伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android