家庭経済(読み)かていけいざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「家庭経済」の意味・わかりやすい解説

家庭経済
かていけいざい

家庭生活設計に従って行われる経済活動をいい,家計同義に用いられる。今日の家庭は社会に対して労働力あるいは資本を提供し,その報酬として賃金利子を得る。それらで家庭生活に必要な物,サービスを購入し,それをただちに,あるいは加工してから消費する。こうして家庭生活を維持向上させ,労働力を生み出し,さらに次代人間を創造する。これらの活動はすべて経済活動である。これまでの経済学定義では,家庭内で物を加工する経済活動を単に消費とみなしているが,内容的には企業の生産活動と同じであるから,経済体系なかでもこれを生産とみるべきである,と J.ヒックスなどにより指摘されている。

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