出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…【徳久 球雄】
[信仰]
金峰山の別名にみるように,修験道の中心地として知られる吉野金峰山を勧請したもので,関東における代表的な修験道場であった。特に近世には,権現の眷属神である山犬(狼)が邪鬼,火盗の難を除くとする民間の御犬信仰と融合して広い信仰圏を形成した。江戸町人の間に御岳講が組織され,山上や山麓に拠点を置いた御師(おし)が信仰の普及に大きな力をもった。…
…中世以後修験道場となり,1533年(天文2)には聖護院宮から三峰大権現の神号を授けられ,別当寺を観音院高雲寺と称した。三峰信仰が普及するのは江戸中期以降であるが,山犬(狼)を権現の眷属神とする火難・盗難の除災神の性格をもち,〈御犬〉の札を門戸にはれば難を免れるとして広く信仰された。講も組織されたが,江戸市中の人々からは山深い秩父の自然環境に負うこともあって一種の異郷として畏敬された。…
※「山犬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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