水戸市常磐町に鎮座。高(たか)譲味道根之命(ゆずるうましみちねのみこと)(徳川光圀(みつくに))、押健男国之(おしたけおくにの)御楯命(みたてのみこと)(徳川斉昭(なりあき))を祀(まつ)る。光圀、斉昭は水戸藩にとり、名君であると同時に精神的支柱ともいうべき存在であった。明治初年旧藩士により二公を祀る祠堂(しどう)が偕楽園(かいらくえん)内に創建され、1873年(明治6)3月常磐神社の社号を賜り、同年7月県社に列せられた。しかし、社殿が狭小であったので、74年5月偕楽園の一部を社地と定め、現在地に社殿を造営して遷座祭を斎行した。82年別格官幣社に昇格。境内の鎮霊社には、水戸藩士ならびに茨城県人中の明治維新以後の殉国者が鎮祭されている。社宝である毛利元就(もうりもとなり)画像は国の重要文化財。例祭5月12日。
[阪本是丸]
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