梅花祭(読み)ばいかさい

精選版 日本国語大辞典 「梅花祭」の意味・読み・例文・類語

ばいか‐さいバイクヮ‥【梅花祭】

  1. 〘 名詞 〙 京都北野天満宮で、菅原道真の忌日二月二五日に行なう神事。古くは菜種御供(ごく)と称したが、明治以後、この称に改めた。四二個と三三個との土器(かわらけ)玄米を盛り梅の小枝をさした、いわゆる菜種の御供、および蒸飯を大小二つに盛った梅花の御供(これには梅をささない)を神前に献じて祭典を行なう。〔京華要誌(1895)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「梅花祭」の意味・わかりやすい解説

梅花祭
ばいかさい

京都市の北野天満宮で2月25日に行われる祭り。別名菜種御供(なたねごく)ともいう。この日は菅原道真(すがわらのみちざね)の忌日で、西京御供田を預かる家より神饌(しんせん)の献進があり、この御供に黄菜の花を挿して奉るのを例とし、菜の花の咲かないときには梅花にかえるという。現在は、社務所にて調製され、大盤に二斗五升、小盤に一斗五升の大御供に、さらに紙立(こうだて)とよばれる紙の袋に玄米を入れたものを盛り、梅の小枝を挿して神前に供える。祭典終了後は、厄除(やくよ)けの御供として参詣(さんけい)者に配られる。

[茂木貞純]

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