戸田康長(読み)とだ やすなが

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「戸田康長」の解説

戸田康長 とだ-やすなが

1562-1633* 織豊-江戸時代前期の大名
永禄(えいろく)5年生まれ。三河(愛知県)二連木(にれんぎ)城主戸田忠重(ただしげ)の子。妻は徳川家康の異父妹松姫。永禄10年松平姓をゆるされる(他家への賜姓松平の最初)。天正(てんしょう)18年家康の関東入国の際,武蔵(むさし)東方(ひがしかた)1万石をあたえられ,上野(こうずけ)白井藩,下総(しもうさ)古河(こが)藩,常陸(ひたち)笠間(かさま)藩,上野高崎藩をへて,元和(げんな)3年信濃(しなの)(長野県)松本藩主戸田(松平)家第1次初代となる。7万石。寛永9年12月12日死去。71歳。通称は孫六郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の戸田康長の言及

【戸田氏】より

…近世大名。正親町三条(おおぎまちさんじよう)家の支流ともいわれ,中世三河国の大族,戸田宗光より出る。宗光嫡流の康長は徳川家康から松平姓を賜り,所々に封じられて最後は信濃国松本城主となる(7万石)。その子の康直は播磨国明石城主に,次の光重は美濃国加納城主に,孫の光熙(みつひろ)は山城国淀城主に転封され,次の光慈(みつちか)は志摩国鳥羽城主,ついで1725年(享保10)に松本城主に移されて,以後明治に至った(松本藩)。…

※「戸田康長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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