技能労働者(読み)ぎのうろうどうしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「技能労働者」の意味・わかりやすい解説

技能労働者
ぎのうろうどうしゃ

直接的生産過程に従事する一定熟練技能)を身につけた労働者。技能工ともいう。技術革新とともに生産工程で必要とされる技能の性格は変化した。かつては長い年月をかけて培われた経験と勘による熟練が大勢を占めたが、現代ではオートメーションコンピュータの生産工程への導入によって手先の熟練のウェイトは低下し、かわって科学的知識や理解力、事故などの緊急事態に対処できる総合的判断力などが重要になっている。今日、技能形成の道として、専門学校、公共職業訓練施設のほかに企業内教育訓練とくにOJT(on the job training、仕事につきながらの訓練)が重要な位置を占めている。

[伍賀一道]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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