氷河学(読み)ひょうががく

最新 地学事典 「氷河学」の解説

ひょうががく
氷河学

glaciology

氷河の諸性質を研究する自然科学で,雪氷学の一分野。近代科学としての氷河学は19世紀前半に始まり,主要な研究内容は,氷河の質量収支変動と気候との関係,氷河の物性流動などであった。近年では,氷河に対する温暖化の影響や,氷河の海水準変動への寄与に関する研究が進んでいる。人口密集地域における水資源に関する研究や,災害と氷河との関連研究も重要になっている。また,氷河・氷床コアの詳細な研究が進み,地球の古環境の復元および最近の気候変動解明に役立っている。さらに,氷床海洋の相互作用や,氷河・氷床上に繁殖する微生物アルベドを変化させる効果も検討されている。

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参照項目:雪氷学
参照項目:アルベド

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 岩田 小林

世界大百科事典(旧版)内の氷河学の言及

【氷河】より

…さらに極地の氷河についてはA.L.ウェゲナーやH.W.アールマンが代表的な研究者である。氷河に関する科学を氷河学glaciologyという。これは自然地理学,地質学,地球物理学,地球化学などと関連があり,細分すれば,氷河にかかわる気象・気候を研究する分野,氷河の流動を研究する分野,氷河氷の形成・変態・物性などを研究する分野などに分けられる。…

※「氷河学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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