船木(読み)フナギ

デジタル大辞泉 「船木」の意味・読み・例文・類語

ふな‐ぎ【船木】

船をつくるための材木船材
「とぶさ立て足柄山に―り」〈・三九一〉

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精選版 日本国語大辞典 「船木」の意味・読み・例文・類語

ふな‐ぎ【船木】

〘名〙 造船用の材木。
万葉(8C後)三・三九一「鳥総(とぶさ)立て足柄山に船木(ふなぎ)伐り樹に伐り行きつあたら船材(ふなぎ)を」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「船木」の意味・わかりやすい解説

船木
ふなき

山口県南西部、宇部(うべ)市の一地区。旧船木町は1955年(昭和30)吉部(きべ)村、万倉(まぐら)村と合併して楠町(くすのきちょう)となり、さらに楠町は2004年(平成16)宇部市と合併した。有帆(ありほ)川中流にあり、国道2号が通じる。近世山陽道本宿として発達し、萩(はぎ)藩舟木宰判勘場(さいばんかんば)(代官所)が置かれ、厚狭(あさ)郡の中心をなした。江戸時代中ごろから石炭採掘が行われ、特産に舟木櫛(ぐし)があった。

三浦 肇]

『長谷川卒助著『船木郷土史話』(1967・楠町)』

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