豆腐屋(読み)とうふや

精選版 日本国語大辞典 「豆腐屋」の意味・読み・例文・類語

とうふ‐や【豆腐屋】

〘名〙 豆腐を製造し、販売するのを職業とする店。また、その人。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「豆腐屋」の意味・わかりやすい解説

豆腐屋
とうふや

豆腐造り職人(豆腐師)が豆腐を製造し商う店。豆腐が庶民食品となるにつれて、15世紀には女性の露天での豆腐売りが現れた。豆腐造りもそのころは専業化していたものであろう。17世紀には店売りが始まった。油揚げをつくるものもあった。18世紀には都市ばかりでなく周辺の村落にもできた。男性の、半切桶(はんきりおけ)に入れて天秤(てんびん)棒で担ったり、女性の、半切桶を頭上にのせたりする振り売りもあった。店売りと振り売りは今日も同じである。らっぱを吹いての担い売りは19世紀終わりごろからという。

遠藤元男


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