凌辱(読み)りょうじょく

精選版 日本国語大辞典 「凌辱」の意味・読み・例文・類語

りょう‐じょく【凌辱・陵辱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人をあなどり、はずかしめること。凌蹂(りょうじゅう)
    1. [初出の実例]「恣陵辱三台九棘之臣下」(出典源平盛衰記(14C前)二九)
    2. 「千三百二年羅馬法王第八世ボニフェース仏蘭西王を凌辱して之を臣服せしめんとしたれども」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔石崇‐王朝君辞〕
  3. 人を暴力ではずかしめること。特に、暴力で女性を犯すこと。
    1. [初出の実例]「中国の民衆に加えられたであろう暴行と凌辱の責任を問われて」(出典:徳山道助の帰郷(1967)〈柏原兵三〉一)

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普及版 字通 「凌辱」の読み・字形・画数・意味

【凌辱】りようじよく

人を辱しめる。宋・轍〔宮酒を禁ずることを論ずる箚子〕今に人の其の家に入りて捕捉することを許す。小人無知、捕酒を以て名と爲し、恣行凌辱、何の至らざるあらん。

字通「凌」の項目を見る


【陵辱】りようじよく

凌辱する。

字通「陵」の項目を見る

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