【きょう】纈(読み)きょうけち

百科事典マイペディア 「【きょう】纈」の意味・わかりやすい解説

【きょう】纈【きょうけち】

夾纈とも記す。纐纈(こうけち),臈纈(ろうけち)とともに飛鳥(あすか)・奈良時代に行われた模様染の一種。模様を透彫にした2枚の板の間に布を折ってはさみ,かたく締めつけて防染したもので,今日の板締絞(いたじめしぼり)に似た技法と思われる。正倉院遺品があるが,平安以後にはみられない。
→関連項目染物

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