すばる(昴)(読み)すばる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「すばる(昴)」の意味・わかりやすい解説

すばる(昴)
すばる / 昴

冬の宵の頭上おうし座の肩先に輝く一群の星プレヤデス星団の日本名。星団の星々が糸を通し統(す)べたように集まったものという意味で「統ばる」星とよんだ。古代の日本人の装身具の玉飾りの呼び名「須売流玉(すまるのたま)」からきているともされる。清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子(まくらのそうし)』の星について述べた部分にも「星はすばる、ひこぼし明星、夕づつ…」と最初にすばるの名をあげて、その美しい輝きをたたえていることは有名である。

[藤井 旭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「すばる(昴)」の意味・わかりやすい解説

すばる(昴)【すばる】

プレヤデス星団和名。〈すまる〉ともいい,古代からの名称で,星が1ヵ所に統べ集まる意味という。古くから農漁の季節を知る目印に使われたため,六連(むつら)星,七つ星等異名・地方名が多い。

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