インプット・アウトプット分析(読み)インプット・アウトプットぶんせき(英語表記)input-output analysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インプット・アウトプット分析
インプット・アウトプットぶんせき
input-output analysis

アメリカの政治学者 D.イーストンの政治分析モデル。政治を「価値の権威的配分」と考えたイーストンは,生理学物理学などのシステム論の影響を受け,体系と環境のインプットアウトプットの関係を中心に理論をつくった。アーモンドらは後にそれを受容しつつ,構造機能分析を用いて,より精緻なモデルを構築している。イーストンのモデルは,政治システムと環境,システムへの入力と出力フィードバックにより構成される。政治システムは入力を出力に変換する装置であり,入力=要求支持,出力=決定・政策である,としている。

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世界大百科事典(旧版)内のインプット・アウトプット分析の言及

【健康管理】より

…活動対象は,コミュニティ(広義)内部の種々のアソシエーション(国,事業所,官公庁,学校,地域,家庭など)と特定の人間集団(婦人,老人,青少年,心身障害者など)のすべてに向けられる。また活動内容には,上記のヘルス・ケア(またはメディカルケア)の諸技法にとどまらず,インプット・アウトプット分析(保健,医療行為に投下された費用,人員,施設,時間などのすべてと,それによって得られる効果の関係を分析すること),モニタリングなど,活動効果の向上と効率化を目的とするマネジメント技法が含まれる。【荒記 俊一】。…

※「インプット・アウトプット分析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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