サパティスタ国民解放戦線(読み)サパティスタこくみんかいほうせんせん

百科事典マイペディア の解説

サパティスタ国民解放戦線【サパティスタこくみんかいほうせんせん】

メキシコ南部,チアパス州で1983年に発足した先住民主体の武装政治集団。略称EZLN。先住民の貧困と差別状況を打破するため,密林地帯のマヤ系先住民集落を中心に活動し,広い支持を得ている。名称メキシコ革命の英雄サパタにちなみ,〈土地と自由を〉という彼の思想の再生をめざす。1994年1月,北米自由貿易協定NAFTA発効の日に約2000人が武装蜂起し,共同体の土地(エヒード)の擁護と,その解体につながるNAFTAへの反対を訴えた。
→関連項目メキシコ(国)

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