サン=タマン(英語表記)Saint-Amant, Marc Antoine Gérard, sieur de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=タマン」の意味・わかりやすい解説

サン=タマン
Saint-Amant, Marc Antoine Gérard, sieur de

[生]1594.9.30. ルーアン近郊
[没]1661.12.29. パリ
フランス・バロック期の詩人プロテスタントとして生れたがのちカトリックに改宗。青年時代からイタリア,イギリス,ポーランド,アフリカ,アメリカなどを旅行したという。ビュルレスク (道化) 調の詩を残し,後世からグロテスク詩人の一人に数えられた。その詩風はラブレーを思わせる奔放さをもち,美食の楽しみや旅行の経験を歌ったものが多い。代表作は風刺詩孤独へのオードOde à la solitude (1640) ,『おかしなローマ』 La Rome ridicule (43) ,叙事詩『救われたモーセ』 Moïse sauvé (53) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android