サンタ・マリア・ノベラ聖堂[フィレンツェ](読み)サンタ・マリア・ノベラせいどう[フィレンツェ](英語表記)Santa Maria Novella, Firenze

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンタ・マリア・ノベラ聖堂[フィレンツェ]
サンタ・マリア・ノベラせいどう[フィレンツェ]
Santa Maria Novella, Firenze

イタリアのフィレンツェにあるドミニコ修道会聖堂。 1278年に起工され,1350年にドームをもつ内部が完成された。三廊式のイタリア・ゴシック建築でラテン十字形のプランをもつ。ファサードアルベルティが 1456~70年に完成したものである。白と緑の大理石によって美しく化粧張りされ,プロト・ルネサンス様式 (1456~70) の代表的なファサードと考えられている。身廊壁にマサッチオが有名な『三位一体』のフレスコを残し,またストロッツィ礼拝堂には F.リッピと A.オルカーニャがフレスコ画を描いている。その他スペイン人の礼拝堂と通称される参事会室にはアンドレア・ダ・フィレンツェの,修道院回廊には P.ウッチェロのフレスコ画があるなど,この聖堂はルネサンスの芸術家たちの活動の場として,またその時代の傑作を数多く残す宝庫として有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android