ドミニコ修道会(読み)ドミニコしゅうどうかい(その他表記)Dominican Order

精選版 日本国語大辞典 「ドミニコ修道会」の意味・読み・例文・類語

ドミニコ‐しゅうどうかい‥シウダウクヮイ【ドミニコ修道会】

  1. ( ドミニコは[ポルトガル語] Dominico ) 一二一六年フランスにおいてドミニクスによって創立されたカトリック修道会。特に、異端者の帰正を目的とする説教を重視し、護教・清貧を特徴とし、フランシスコ修道会とともに一三世紀ヨーロッパ精神界の刷新を図った。アルベルトゥス=マグヌストマス=アクィナスなどの学者ラコルデールなどの名説教家を輩出した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドミニコ修道会」の解説

ドミニコ修道会(ドミニコしゅうどうかい)
Dominican Order

別名は説教兄弟会。スペインドミニコが,1215年フランスのトゥールーズ近郊プルイユに創設した托鉢(たくはつ)修道会アウグスティヌス会則を用い,16年教皇ホノリウス3世の認可を得た。「真理」を標語とし,説教,研学により布教活動を進め,アルビジョワ派の説得,パリ大学の指導,海外布教を行い,フランチェスコ修道会とともに13世紀精神界の刷新を図った。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ドミニコ修道会」の解説

ドミニコ修道会
ドミニコしゅうどうかい
Dominician Order

スペインの修道士ドミニコ(1170 (ごろ) 〜1221)の設立した托鉢 (たくはつ) 修道会。ドミニクス教団とも呼ばれる
ドミニコは,フランスの異端アルビジョワ派の教化につとめた経験から,1216年ローマ教皇ホノリウス3世の許可のもとに説教師修道会(正式名称)をつくり,托鉢修道会として説教・布教活動に専念し,財産所有・固定収入を否定した。フランチェスコ修道会とならぶ代表的な教団で,アルベルトゥス=マグヌスやトマス=アクィナスも所属。

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