シカゴパイル(英語表記)Chicago pile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シカゴパイル」の意味・わかりやすい解説

シカゴパイル
Chicago pile

1942年に,E.フェルミ指導アメリカのシカゴ大学構内に建設された世界最初の原子炉略称は CP-1。天然ウランからの中性子を減速する黒鉛ブロックを順次積み重ねた pile 構造なのでパイルと呼ばれた。冷却空気を循環させて行なった。 1942年 12月2日,核連鎖反応を起こす臨界に達することに成功,人類に核エネルギー使用の道を開いた。現在からみるとそれは,原子炉というよりはむしろ臨界集合体であった。

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