ダル・エス・サラーム(読み)ダルエスサラーム

百科事典マイペディア 「ダル・エス・サラーム」の意味・わかりやすい解説

ダル・エス・サラーム

タンザニアの実質的な首都。名称はアラビア語で〈平和の家〉の意。同国東部,インド洋岸の貿易港。サイザル麻,コーヒー,綿花,ダイヤモンドを輸出。タンガニーカ湖岸のキゴマ,ビクトリア湖岸ムワンザ,およびザンビアの銅山地帯へのタンザン鉄道起点。政府諸機関,大学(1963年創立),博物館がある。現在の市の起源は17世紀で,1884年ドイツに,1916年英国に占領された。1961年タンガニーカ独立とともに首都となった。1974年に同国中央部のドドマDodomaに遷都が計画され,公式にはドドマが首都になっているが,政府機能の多くはダル・エス・サラームに残っている。436万4541人(2012)。
→関連項目タンザニアドドマ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ダル・エス・サラーム」の解説

ダル・エス・サラーム
Dar es Salaam

東アフリカタンザニア事実上の首都。インド洋の港市として1862年ザンジバルスルタン,サイイド・マジドによって建設される。ザンビアの産銅地帯に至るタンザン鉄道の起点でもある。

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