精選版 日本国語大辞典 「デアミーチス」の意味・読み・例文・類語
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イタリアの作家。若くして軍人となり,1866年の独立戦争に加わる。《軍国イタリア》誌編集長となり,《軍隊生活》(1868)の成功を機に作家の道に転進,70年代にヨーロッパ各国への旅行記を次々と刊行した。次いで《友達》(1883)および《クオーレ》(1886)を刊行。善と悪,強者と弱者のあまりに類型的な書き分け,祖国と軍隊への手放しの賛美など,独立,国家統一を達成してまだ日の浅いイタリア社会の支配的なイデオロギーをなんの批判もなく打ち出すという問題点をはらみながら,《クオーレ》は世界中で人気を博した。さらにイタリア人移民や教育問題をテーマに扱ったものや,苦しみにひしがれた人間群像を描く《万人の馬車》(1899)などを発表し,晩年には社会主義に接近した。軍人・愛国者,人道的作家・社会主義者と,デ・アミーチスのたどった道程は,19世紀イタリアの知的進路の縮図であったといえる。
執筆者:古賀 弘人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…イタリアの作家デ・アミーチスの1886年の作。小学校4年生エンリーコの日記に家族からの手紙,月例講話を加えた形で,統一国家完成直後のイタリアの小学生の日常生活を通じ,祖国愛を訴えるほか,友情,同情心,義務,勇気など,人間として持つべき美徳を感動的なエピソードをつらねて語っている。…
…プロイスラーO.Preussler,クリュスJ.Krüssがさまざまの形式に挑み,エンデM.EndeやツィムニクR.Zimnikは現代の寓話を書き,ヘルトリングP.Härtlingが実験的な作品を書いている。
[イタリア]
イタリアはE.デ・アミーチスの《クオーレ》(1886)とコロディC.Collodiの《ピノキオ》(1880)によって新風をおくったが,ヌッチョE.Nuccioのするどい童話と,ロダーリG.Rodariの《チポリノの冒険》(1951)もめだっている。イタリアの民話を集大成して児童文学に接近したI.カルビーノの《マルコバルドさんの四季》(1963)も見逃せない。…
※「デアミーチス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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