ノブキ(野蕗)(読み)ノブキ(英語表記)Adenocaulon himalaicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノブキ(野蕗)」の意味・わかりやすい解説

ノブキ(野蕗)
ノブキ
Adenocaulon himalaicum

キク科の多年草。東アジアの暖帯温帯に広く分布する。日本全域の山地木陰谷間などのやや湿ったところに生える。根茎は短く横にはい,多数のひげ根を出す。茎は高さ 60~100cmとなり,上部で分枝する。葉は三角状腎臓形でフキに似ている。長い葉柄に翼があり,また葉の裏面には白色綿毛が密生する。夏から秋に,枝先に白色の小さい頭状花をつける。頭状花の周辺の管状花は雌性で結実し,内部の管状花は雄性または両性で結実しない。痩果緑色の棍棒状で,上半に粘る毛が密生し,他物によく付着して散布される。

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