ハヤブサ(隼)(読み)ハヤブサ

百科事典マイペディア 「ハヤブサ(隼)」の意味・わかりやすい解説

ハヤブサ(隼)【ハヤブサ】

ハヤブサ科の鳥。翼長35cmで,雄はやや小型。背面は暗灰色,腹面は灰白色で暗色斑が並ぶ。世界に広く分布し,日本では九州以北で繁殖,秋〜冬には北方から渡ってくるものもいる。多くは岩壁の岩棚に巣を作り,海岸,河川流域,原野などで鳥類を捕食。市街地でドバトを襲うこともある。上空から獲物に体当りし,足でけおとして捕らえる。鷹狩に使われる。日本で見られるハヤブサ類には,より大型で北方から冬鳥として渡来するシロハヤブサ,北海道や東北で繁殖する小型のチゴハヤブサコチョウゲンボウチョウゲンボウなどがある。絶滅危惧II類(環境省第4次レッドリスト)。
→関連項目鷹狩

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