ハルラ(漢拏)山(読み)ハルラさん(英語表記)Halla-san

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルラ(漢拏)山」の意味・わかりやすい解説

ハルラ(漢拏)山
ハルラさん
Halla-san

大韓民国(韓国)南部チェジュ(済州)島の中央にそびえる山。標高 1951mで,朝鮮半島の南半では最高の火山である。新第三紀鮮新世海底から粗面岩が噴出して溶岩円頂丘鐘状火山)を形成し,第四紀更新世玄武岩が噴出して楯状火山に変貌した。多数の寄生火山をもつ。西側の粗面層は風食が激しく,オベクチャングン(五百将軍)と呼ばれる奇岩地帯になっている。玄武岩は島の標高 1750m以下のほとんど全地域を覆って,平均傾斜 10°以下(海岸付近 2~3°)の緩斜面をなしている。山頂に火口湖ペンノク(白鹿)潭がある。2007年世界遺産の自然遺産に登録された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android