済州(読み)さいしゅう(その他表記)Cheju

改訂新版 世界大百科事典 「済州」の意味・わかりやすい解説

済州 (さいしゅう)
Cheju

韓国の最南端,済州島北岸の都市。人口27万9996(2000)。半島部の木浦麗水などと連絡する山地港を中心に発達済州道政治経済,文化の中心であり,道庁所在地となっている。漢拏(かんな)山北麓にあり,市域全体が傾斜した斜面にある。商業街は沿岸に沿って広がり高度が増すにつれて,住宅地,公共施設用地,放牧地が段々上に展開している。済州島の観光地化に伴い,ホテル,博物館などの施設や国際空港(1968)も建設され,人口が急増している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「済州」の意味・わかりやすい解説

済州
さいしゅう / チェジュ

韓国(大韓民国)、最南端の済州島北部にある、同島最大の都市。済州道の道庁所在地。面積253.89平方キロメートル。人口27万8500(2001推計)。古代から済州島の関門であった済州港を擁し、木浦(もくほ/モクポ)、釜山(ふざん/プサン)、楸子島(しゅうしとう/チュジャド)、莞島(かんとう/ウァンド)間に定期船が運航されている。貿易港としてだけでなく漁港としても重要で、市街海岸に沿って帯状に延び、人口が増加している。また国際空港が開設され、国内主要都市とはもちろん、日本(東京、名古屋、大阪、福岡)からの直行便も運航している。

[森 聖雨]

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百科事典マイペディア 「済州」の意味・わかりやすい解説

済州【さいしゅう】

韓国,済州島の北岸にある市。済州道の道都。島の政治,経済,文化活動の中心。島の表玄関として国際空港をもち,木浦,麗水,釜山などからの定期航路がある。市内に観徳亭,三姓穴など古跡も多い。27万9996人(2000)。
→関連項目四・三事件

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