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チェジュ(済州)島 チェジュとうCheju-do

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チェジュ(済州)島
チェジュとう
Cheju-do

大韓民国(韓国)南西部,本土のモクポ(木浦)港から南方 150kmの東シナ海上にある島。面積は 1770km2で,韓国最大の島である。東西 74km,南北 40kmの楕円形で,中央にハルラ(漢拏)山(1951m)が多数の寄生火山とともにそびえる。新第三紀の火山活動で形成された。ハルラ山の噴出した玄武岩が海岸に向かってゆるやかに裾野を引き,全島の 90%以上を覆う。気候は温帯海洋性で,南岸のソギポ(西帰浦)市一帯は亜熱帯に近い。土壌の透水性が高いために河川は伏流となる。耕地は海岸沿いにかぎられ,裾野では牧畜が行なわれ,中腹からは森林に覆われる。集落は海岸の湧泉地に発達。主作物はハダカムギとクリで,ほかにサツマイモ,ホップ,ニュージーランドアサ,ミカンがある。ミカンは国の需要のほとんどをまかなう。ウマ,ウシ,ヒツジが飼われ,チェジュ馬は優良種として知られる。沿岸漁業が行なわれ,海女による貝やテングサの採取が盛んである。古くは耽羅国で,新羅に朝貢したといわれる。高麗時代には一時,元の支配に抗する三別抄の軍が根拠地とした。李氏朝鮮では牧が置かれている。石,女,風が多い「チェジュの三多」といわれる独特の風土のなかで,固有の生活様式を伝えている。ハルラ山や,奇岩と海水浴場の連なる海岸,溶岩洞窟,亜熱帯植物の自然と牧場,ミカン畑,集落景観などが注目を集め,観光客が増えている。島内一周道路と,ハルラ山の火口付近を通る南北横断道路がある。中心都市のチェジュ(済州)市には本土から定期船便と定期航空便があり,日本の東京,大阪,名古屋,福岡,仙台からの直行便も運航されている。2007年火山地帯と溶岩洞窟が,韓国初の世界遺産の自然遺産に登録された。

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