フィリップ・ビゴ(読み)ふぃりっぷ・びご(英語表記)Phillippe Camille Alphonse Bigot

知恵蔵mini 「フィリップ・ビゴ」の解説

フィリップ・ビゴ

フランスのパン職人。1942年9月17日、中部サルト県出身。パン職人の3代目として生まれる。15歳からパン作りの修行を始める。59年に同国国立製粉学校製パン科に入学し、フランスパンの権威であるレイモン・カルベルに師事する。65年、神戸拠点を置く大手パン店「ドンク」から招かれて来日し、技術指導を行う。72年、兵庫県芦屋市にパン店「ビゴの店」の1号店をオープンさせる。以後、同県内や東京に出店したほか、レストランやカフェも展開した。2003年、母国から最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章が授与され、17年には厚生労働省が顕彰する「現代の名工」に外国人として初めて選出された。日本でフランスパンの普及に努めたことから、「フランスパンの神様」と呼ばれている。18年9月17日、死去した。享年76。

(2018-9-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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