ベーパーロック

デジタル大辞泉 「ベーパーロック」の意味・読み・例文・類語

ベーパー‐ロック(vapor lock)

《「ベイパーロック」とも》ブレーキ液が過熱して蒸気を発生し、ホイールシリンダーなどの液中に気泡がたまるため制動力を伝達できなくなること。ブレーキの使い過ぎなどが原因

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ベーパーロック」の解説

ベーパーロック
ベーパーロック
vapor lock

蒸気閉塞ともいう.ガソリンエンジン燃料供給系統において,多量の燃料蒸気が発生して液体で燃料を供給することが困難となり,結果的に燃料流量が不足する現象をいう.これが起こるとエンジン運転が不調となり,あるいは停止する.蒸気圧の過大なガソリン夏季に使用する場合や,あるいはプロペラ機高空を飛行する場合に起こりやすい.これを防止するため,ガソリンの規格では蒸気圧に一定制限が規定されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「ベーパーロック」の意味・わかりやすい解説

ベーパーロック

管路などの液体系において,液体の蒸発などで生じた気泡により,系が機能しなくなること。一般に知られているものに,自動車のブレーキの油圧系やエンジンへの燃料系で生じる現象がある。

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