レンジャー計画(読み)レンジャーけいかく

百科事典マイペディア 「レンジャー計画」の意味・わかりやすい解説

レンジャー計画【レンジャーけいかく】

1961年―1965年に行われた米国NASA(ナサ)による月面探査計画。アポロ計画準備の一つで,探査機を月に命中させ,衝突による振動計測,および衝突直前まで月面写真を撮ることを目的として実施。初めて月に命中したのは1962年4月の4号で,7〜9号でそれぞれ4000〜6000枚の写真の電送に成功,月の海が軟着陸に適していることが判明した。

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世界大百科事典(旧版)内のレンジャー計画の言及

【宇宙開発】より

…アメリカはアポロ計画の予備観測として,レンジャー,サーベイヤー,ルナオービターの月観測計画を実行した。1961年から始まったレンジャー計画は,探査機が月に衝突するまでの写真をとることを主目的として合計9機が月に送られたが成功率は低く,9号機でようやく衝突までの完全な写真がとれた。66年からのサーベイヤー計画は,無人の探査機を月面に軟着陸させて,月面上で月の岩石や土の性質を調べ,アポロの有人月着陸船の着陸点を探査するのが目的であった。…

※「レンジャー計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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