ヴィッラ-ロマーナ-デル-カサーレ(読み)ヴィッラロマーナデルカサーレ

世界遺産詳解 の解説

ヴィッラロマーナデルカサーレ【ヴィッラ-ロマーナ-デル-カサーレ】

1997年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)。シチリア島のピアッツア・アルメリーナの郊外に位置する。3~4世紀に造られた広大な貴族別荘の跡で、50を超える部屋の床の豪華なモザイク装飾は、ローマ時代の最高傑作とされる。50mを超える大廊下にはライオンゾウカモシカキツネなどアフリカでの狩猟の様子、イルカと戯れる図、ビキニ姿で体操をする女性や4頭立ての馬車競技の図などが生き生きと表現されている。モザイクのほかにも床暖房を備えた当時最新鋭の浴場などがあって、これらの保存状態がよいことから、人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。◇英名はVilla Romana del Casale

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android