一行寺(読み)いちぎょうじ

精選版 日本国語大辞典 「一行寺」の意味・読み・例文・類語

いちぎょうじ イチギャウジ【一行寺】

〘名〙 ハウチワカエデの園芸品種。葉は大きく、直径約一〇センチメートル、七裂して先はとがる。

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日本歴史地名大系 「一行寺」の解説

一行寺
いちぎようじ

[現在地名]鳥取市戎町

慶安けいあん寺の西方にある。三昧山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。創建年代は未詳。寺伝によると、もと西宗さいしゆう寺と号し田島たのしまにあったが、天正五年(一五七七)栗谷くりたにへ移転し現寺号に改めたという。「蓮門精舎旧詞」によると開山は慶長八年(一六〇三)に没した諫蓮社晃誉松柏で、この人物は天正八年創建と伝える上味野願行かみあじのがんぎよう(近世は一行寺末)二世ともいわれる(鳥取県史)。寛永九年(一六三二)の国替に際し、当寺境内が龍峯りゆうほう(のちの興禅寺)寺地とされたため現在地へ移転したといわれる(「鳥府志」など)。正徳四年(一七一四)には遊行上人の宿舎となり、その後も真教しんきよう寺・玄忠げんちゆう寺と交替で遊行上人宿舎に充てられている。

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世界大百科事典(旧版)内の一行寺の言及

【カエデ(楓)】より

… オオモミジの園芸品種も多く,斑入葉もあるが,庭木として植えられている野村カエデは,春,葉の萌芽したときは紅紫色で,夏には緑色になる。秋の紅葉が美しい大盃(おおさかずき)は紅葉後も長く枝に残り,紅葉が黄色になる一行寺(いちぎようじ)などと混植するとよい。〆の内(しめのうち)は葉が全裂し線形で3裂や5裂,7裂などになり,七五三ともよばれる。…

※「一行寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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