じょう‐そく ジャウ‥【上足】
〘名〙
※
往生要集(984‐985)大文三「若不
レ爾者、上足基師、豈容
下別著
二『西方要決』
一、立
二十勝劣
一勧
中自他
上耶」 〔元稹‐琵琶歌〕
※内外三時抄(1291頃)鞠場篇「鞠足各朝夕に候て、〈略〉未時より晩におよぶまでは上足也」
※
洒落本・仕懸
文庫(1791)一「アア、此橋で上足
(ソク)を騎
(のっ)てみたい」 〔南史‐蕭円正伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「上足」の意味・読み・例文・類語
じょう‐そく〔ジヤウ‐〕【上足】
1 弟子の中ですぐれた者。高弟。高足。
「慶運、静弁、兼好など云ひし―も」〈正徹物語・下〉
2 蹴鞠の上手な人。名足。
3 良い馬。駿馬。
「此の橋で―を騎ってみたい」〈洒・仕懸文庫〉
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普及版 字通
「上足」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の上足の言及
【蹴鞠】より
…すでに7世紀の半ば,中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が法興寺のツキ(槻)の木の下で鞠をけった話は有名であるが,12世紀ころから盛大になって,設備や技術の上にも一定の形式ができ,蹴鞠道としての完成をみるとともに,この種の芸道に関してはすべて技芸の中心的指導者による独占的家業として伝えられた。蹴鞠の演技者を鞠足(まりあし)といい,名手を上足(じようそく),未熟なのを非足(ひそく)という。練習は内鞠(うちまり),庭鞠(にわまり)といって室内や庭中でおこない,正式な競技に際しては懸(かかり)という特殊な施設をした地域でおこなった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」