普及版 字通 「上」の読み・字形・画数・意味
上
常用漢字 3画
[字訓] うえ・かみ・あがる・のぼる・たてまつる・たっとぶ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]
[字形] 指事
掌上に指示点を加えて、掌上の意を示す。〔説文〕一上に古文の字形をあげ、「高なり。此れ古の上、指事なり」という。卜文の字形は掌を上に向け、上に点を加え、下は掌を以て覆い覈(かく)す形で、下に点を加える。天子の意に用いるときは、清音でよむ。
[訓義]
1. うえ、うえの方。
2. たかい、ものの上、いただき。
3. 場所的に、かみ。時間的に、はじめ、むかし。
4. たっとぶ、めうえ、君、尊位の人。
5. ゆたか、さかん。
6. ほとり、あたり。
7. あがる、のぼる、くわえる、しのぐ。
8. すすめる、たてまつる。
9. 尚と通じて、こいねがう、くわえる、たっとぶ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕上 カミ・ウヘ・アグ・タテマツル・スグル・ハツヲ・イタタク・ウツクシブ・マホル・ツカマツル・ノボル・ススム・ノル・サカユ・ホトリ・マヘ・タフトシ・タフトブ・タカシ・トホシ/以上 カムツカタ/向上 マハリアグ・ミアグレバ/上 トホツオヤ
[部首]
〔説文〕〔玉〕に(帝)・旁・下の三字を属する。は大きな祭卓の形、旁は凡と方とに従う形。いずれも上に従う字ではない。下は襾(か)(覆う)で、字形・字義において上の対文である。
[熟語]
上衣▶・上位▶・上意▶・上▶・上栄▶・上謁▶・上賀▶・上駕▶・上格▶・上官▶・上浣▶・上澣▶・上気▶・上下▶・上元▶・上弦▶・上言▶・上源▶・上戸▶・上古▶・上午▶・上工▶・上交▶・上行▶・上肴▶・上衡▶・上国▶・上懇▶・上座▶・上裁▶・上歳▶・上策▶・上算▶・上士▶・上巳▶・上司▶・上肢▶・上梓▶・上賜▶・上寿▶・上熟▶・上春▶・上書▶・上庠▶・上章▶・上乗▶・上手▶・上世▶・上清▶・上▶・上席▶・上仙▶・上船▶・上▶・上僭▶・上善▶・上訴▶・上▶・上奏▶・上層▶・上足▶・上則▶・上第▶・上代▶・上台▶・上達▶・上知▶・上智▶・上冢▶・上朝▶・上潮▶・上直▶・上帝▶・上天▶・上殿▶・上等▶・上頭▶・上徳▶・上人▶・上年▶・上納▶・上番▶・上表▶・上品▶・上賓▶・上聞▶・上奉▶・上木▶・上腴▶・上諭▶・上游▶・上洛▶・上覧▶・上流▶・上路▶・上禄▶
[下接語]
炎上・架上・海上・機上・今上・謹上・計上・献上・向上・江上・言上・坐上・最上・塞上・参上・至上・主上・掌上・霄上・身上・進上・世上・川上・奏上・太上・長上・頂上・呈上・天上・途上・波上・無上・路上・和上
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報