デジタル大辞泉
「不生」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ふ‐しょう ‥シャウ【不生】
① 阿羅漢について、
応供(おうぐ)・
殺賊(せつぞく)・不生の三つの
意味があるとするその一つ。永久に悟りにはいって迷いの世界に生を受けないこと。また、
如来の
異称。
※
法華義疏(7C前)一「或云釈
レ疑随
レ欲可
レ用。諸漏已尽無
二復煩悩
一者。嘆
二羅漢不生徳
一。煩悩為
二受生因
一。而煩悩尽故不生」
②
生滅など相対的にとらえられた世界を超えた、永遠に変わらない絶対の真如そのもの。また、そのあらわれとしての
現実のすがたをいう。
うま‐ず【不生】
〘名〙
① 子を産まないこと。
※
浄瑠璃・賀古教信七墓廻(1714頃)一「
一子をあたへ授け給へ。出家させて夫婦うまずの業をはらし」
※
浮世草子・真実
伊勢物語(1690)三「しかもうますなれば、なをしゃうぜきになる事なしと」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報